やっと晴れ間がのぞきはじめたとおもったら、はや7月。今年も半分が過ぎました。湿原の花も、入れ替えの感じで、大雪や阿寒の高山植物も盛りを迎える時期です。園芸種のポートレートを撮ってみました。
やっと晴れ間がのぞきはじめたとおもったら、はや7月。今年も半分が過ぎました。湿原の花も、入れ替えの感じで、大雪や阿寒の高山植物も盛りを迎える時期です。園芸種のポートレートを撮ってみました。
昨日は、キラコタン岬ツアーが午前と午後、2回あって早朝から夕方まで鶴居村におりました。「日本で最も美しい村」に加盟するだけあって、なかなかの佇まい。そこで私的センスで撮影した、ある日の「鶴居村五景」をご覧下さい。
バイケイソウが満開です。この花、ガイド仲間では議論を呼ぶ花で、それは種が落ちて花が咲くまでの期間で、40年説、60年説、とある研究機関では90年など諸説飛び交いますが、とにかく長い沈黙を破って花を咲かせることは確かなようです。グッと地味な色合いですが、湿原周辺の道路沿いにも群生が見られます。春の芽ぶきから、若葉の季節、そして開花と量的にも目立つ花なのでちょっと気にして見ていると、あ~この花か!とおもいます。あらためて、そのしぶとさに感激です。
湿原の役割のひとつとして生物多様性があり、約2千種の動植物が生息する釧路湿原は命のゆりかごでもあります。昆虫は約1150種が記録されていますが、そのなかでトンボは釧路湿原を特徴付ける昆虫だそうです。釧路湿原全体では41種(ちなみに全国では約200種、北海道では75種)が記録され、このうち北方系が22種、南方系が19種となっています。これから秋まで、次々とトンボが登場し、湿原を飛び交います。北方系と南方系が交錯する釧路湿原。氷河期の遺存種エゾカオジロトンボや、ここで発見されたイイジマルリボシヤンマなど、個性派も揃っています。ちょっと目をこらして、トンボの世界を覗いてみましょう。
長雨が続いて、俗にいう蝦夷梅雨かとおもいました。6月の降水量は例年を軽くオーバー。湿原にとっては雨は結構な恵みですが、この間、高層湿原を代表する花の季節で、お客様を案内しながら雨があがったら写真を撮ろうとおもっていましたが、そのうち花の方が終わりそうな気配。仕事が切れて、晴れ間ものぞいた本日、温根内木道で写真撮影のひと時を過ごしました。少し汗ばむほどの日和でした。今日の印象を写真でどうぞ。