「極東野鳥ノート」カテゴリーアーカイブ

穏やかな港でバードウォッチング

先週、暴風雪で根室バードフェスの野鳥ガイドができなかったので、ストレス解消に昆布森港へ。初めてハジロカイツブリにお目にかかりました。ちょっと小柄で一人ぼっちですが、図鑑と見比べてハジロカイツブリとわかりました。赤い目が特徴ですが、若い鳥かもしれません。シノリガモの極彩色も艶やかです。ちょうどつがいと一緒のシーンがあったので、大きさの比較ショットも撮れました。昆布森漁港は小ぶりですが、外海も堤防から見る事ができ、断崖の景観もなかなかワイルドです。

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ハジロカイツブリ。中国東北部で繁殖し、冬鳥で渡来する。赤い目が特徴(写真はよく見えないけど)
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いつみても派手派手のシノリガモ(雄)
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シノリガモ夫婦とハジロカイツブリ。大きさがわかります。

 

根室バードフェスは吹雪ツアーになってしまった!

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愛くるしい親善大使チビ

根室のバードフェアにガイドとして参加してきました。開催期間中、初日夜のオープニング「野鳥の集い」と翌日夜のシンポジウムは開催されたのですが、昼間のガイドツアーは吹雪ですべて中止となりました。
3日間吹雪に閉ざされて、自然の猛威ホワイトアウト体験もしました。民宿のオーナーの話では、今年の根室はこれまでない気象で、想定外だそうです。
おかげで、報告できるのは「野鳥の集い」でシマフクロウの親善大使として活躍している「チビ」です。傷病発育不良で保護されたチビは治療後も自然界で生き続けるのは困難との判断で、人と自然を繋ぐ親善大使となりました。
こんなに手に触れてシマフクロウを観察する機会はないので、おとなしいチビに甘えて、いろいろ観察させてもらいました。各パーツの翅の文様は誠に美しいことに感動。さらにシマフクロウは他のフクロウと異なり、翅に消音機能の羽毛がついていないとの説明も実見することができました。
道東に生息するシマフクロウの営巣は半分以上が人工巣箱だそうです。大きな木を育む豊かな自然があってはじめて生きていけるシマフクロウは環境保全のシンボルであることをあらためて体感することができました。

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猛禽類研究所の渡辺副代表が講演
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カメラにも動じないスター性満点のチビ
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国道44号開通待ち。百円コーヒーでちょいまち

 

 

音羽橋にタンチョウが舞う

 

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なんとなくハーレムをつくっているような…

 

厳冬期を迎えた道東ですが、この時期の風物詩は、鶴居村音羽橋のタンチョウです。けあらし(外気温が水温より低いため川から蒸気が上がる)のなか、タンチョウたちは川のなかがねぐらです。今朝は-15℃くらいでしたが、多くのカメラマンが集まってタンチョウにめざましシャッターを浴びせておりました。今日の日の出時刻は6時47分でした。これからだんだん早くなっていきますが、しばらくの間、薄暗い刻からヒトも動き回る音羽橋周辺です。妙な鳴き声がしたので後を向くとアカゲラが「私もここにいるわよ!」と鳴いていました。寒そうに身体をすくめていたので、ひょっとしたらオオアカゲラかもしれません。頭が黒かったので雌であることは確か。

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寒そうなアカゲラか、オオアカゲラ?
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音羽橋からはこんな情景。左手から日があがる。

 

根室で見つけたトンガッタもの

 

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ハヤブサは何を狙っているのだろう

来月の根室バードフェスティバルの下見に根室半島を一周してきました。根室で活躍する国際的野鳥ガイドの新谷さんの案内です。森林の小鳥から、港の水鳥、草原の猛禽、国境の海を行き来する旅鳥…。根室が国際的な探鳥地として認知されてきたのは、日本で確認された野鳥約500種のうち350種ほどが根室でも確認されているという種類数。そして、オオワシ、タンチョウ、エトピリカなど国際的にも人気のある希少種が沢山いるということでしょう。特に、新谷さんが中心となって整備されたハイド(野鳥観察小屋)や漁協とタイアップした沿岸クルーズが一層、野鳥との距離を相手にプレッシャーを与えず近づけたことが大きいと思います。
四季折々、行く度に新たな発見がある根室です。今回の印象に残ったとんがった根室を写真でご紹介します。
私も2月14・15日にはガイドで参加します。皆さんも是非ご参加ください。バードフェスはこちらへ

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オオハム?の冬羽。夏と冬の装いが違うオシャレ。
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私たちがさがしていたのはオオワシがとまっている岩礁にいるチシマシギ。この日は逢えず。
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ゴミと間違えたゴマフアザラシ
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対岸にはロシア正教の協会が
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これが噂の花咲港のホームラン焼き(1個60円)

 

はくちょうもちで餅をつく。

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この手作り感がたまらない

久しぶりで年末餅つきをしました。子どもが小さかった頃は仲間や家族で臼を借りて結構な量をつきましたが、二人暮らしになって、数年前に留辺蕊町で作っているミニ臼を購入したっきりでご無沙汰でした。
還暦を迎えリセットの意味も込め、今年はお供え餅を自家製で。もち米は道産米「はくちょうもち」。「たんねもち」を母に、「おんねもち」を父として交配され、耐冷性に極めて強く、白度がすこぶるよく、餅質にも優れた優良品種です。なんというか、北海道そのものの食材ですね。
臼は飯寿司の重しで活躍中であったが、臨時登板。もちろん、こっちが本業なんだけど…。連れあいは、若かかりし頃、年末お菓子屋さんでお供え餅づくりのバイト経験があり、異様に手際がいい。完成品をご覧あれ! 白く滑らかなもち肌(当然だけど)。グッと歯に絡む食感。じっくり伝わる食味。食べ過ぎず(糖尿病なので)、喉つまりしないよう、に気をつけて食べねば。アーアー、爺臭いなぁ。

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飯寿司の重石につかっていた臼が…。リリーフじゃなくてぇ、先発でなきぁ!

 

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タンチョウを撮りに行ったらハクチョウがいたので、つい。

 

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私は「ゆめぷりか」より「はくちょうもち」

 

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ミニ臼での持ちつきスタイルはこれだ!
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私が1個まとめる間に、連れは10個作っていた!