今年の紅葉は美しいといわれたけれど…

大雪山の紅葉は、ここ数年で最高の美しさ、と新聞紙上でも紹介されていましたが、残念ながら大雪にはいけませんでした。それでも仕事とプライベートでも道東の紅葉を堪能した10月でした。紅葉は、樹種により色も時期も違って、年毎に今年は何の木が綺麗だけれど、何の木はどうも…、という差異をチェックするのもまた楽しみではあります。紅葉の時期だからこそ、あそこはモミジが多いとか、カツラが多いとか、森の個性も際立ちます。
たしかに、今年の紅葉は綺麗なようです。温度差や天候の具合にもよるでしょうが、エゾヤマザクラやナナカマドが今一つだった印象はありますが、あとは山も里も綺麗でたっぷり行く秋を堪能した気分です。「川の道」ウォークの10月25日には、どのくらい辛抱した紅葉が見れるのか、これはこれで、楽しみです。

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10/17「川の道」ウォークの下見で阿寒川中流域。こんなにモミジが豊富な処は阿寒でもそうないのでは、川筋で日当たりが良いせいか、最高の紅葉!
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10/19釧路市美原地区の遊歩道のキタガミハクヨウの黄葉。いつもは黄色なのだけれど、今年はこれに少しオレンジが混じってどうしたんだろう?
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10/15 津別町の紅葉。針葉樹と広葉樹が入り混じり、This is HOKKAIDOの紅葉です。
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いつも楽しませてくれる国道240号沿線の舌川原宅の紅葉。見事に手入れされたお庭にリアルな熊の置物が阿寒の森の雰囲気。本当のクマさんも見たらどうおもうのだろうか?

北太平洋シーサイドライン、浜松フットパスを歩いてきました

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南への渡りはまだ?

道東のフットパスめぐり第1弾として、評判の浜松パスを歩いてきました。落石駅を発着点とする約8kのコースです。このパスの魅力は太平洋岸の断崖からの絶景と崖を降りて海岸線と漁村を歩く、道東海岸線ならではのコースであることです。確かに、荒涼とした牧場から、岬からの水平線、林あり湿地あり海岸ありの魅力満載でした。落石は、漁船を使ったバードウォッチングクルーズでエトピリカやケイマフリをはじめとする海鳥の宝庫であり、今や世界のバードウォッチャーあこがれの地です。その運営主体が落石漁業協同組合の漁師さんたちなのですが、このフットパスも同組合が運営とのこと、まさに1次産業と3次産業を合体させた見事な地域振興だとおもいます。コースでは、もう晩秋だというのに、カモメ類とともに、ヒバリやオオジシギの若鳥が飛び交っていました。7月頃に海のクルーズとフットパスをあわせた1日コースは花鳥最高プランだとおもいます。お昼時をむかえ、厚床フットパスの伊藤牧場の直営レストランでランチ。こちらも地元素材を活かした美味しいひと時でした。

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先端の岬から丸い水平線をみる
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夏に裸足で歩きたい浜松の海岸
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落石岬が見えます。漁船も漁で忙しそう
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牧草地を歩く中で、海岸に向かう窪みの湿地帯
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風力発電が景色にアクセント、夏は霧が多いかも

紅葉の季節をむかえ、気分も高揚?

 

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やっと逢えたぞ!ベニテングタケ

9月30日に釧路のガーデニングのグループを阿寒に案内してきました。
花を見るにはきびしい時期なので思案のあげく、オンネトーの紅葉と湖畔のボッケを案内することにしました。今年の紅葉は例年より早足のようで、好天のオンネトーは葉っぱも水も五色に染まりつつありました。
さて、熊野で粘菌や地衣類を研究した南方熊楠は植物を花の咲く顕花植物とキノコなどの子実体で姿を現す隠花植物に分類したそうです。ということで、この日は、キノコの花を探す散策にしました。
こちらも色とりどりのキノコの花にあうことができ、お客様も新しい視点に刺激を受けたようでした。好天が続き綺麗な紅葉が愛でることを祈って…。

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ヤマブドウやコクワを食べながら「里の道」を行く

 

9月27日に、14名が参加して、阿寒クラシックトレイル秋の第1弾「里の道」が開催されました。紅葉がはじまった大正道路では、ヤマブドウやコクワの実がなっており、参加者もしばし足を止め、秋の味覚を堪能していました。今年はドングリの実も豊作のようで、熊さんたちも一安心。昼食は小瀬牧場のオープンガーデンでこれまた菜園のトマトに舌鼓。この日は、歩くのにちょうど良い、晴れ曇の日和。後半も順調に足の伸ばし、ゴールの上徹別福祉館には午後3時30分到着。ほぼ予定通りの行程となりました。10月25日の「川の道」も楽しみです。

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新聞で紹介されました
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参加者には「旅の野帖」に参加印を捺印。
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25kmを完走して、栄光のゴール!

カヌーを待ちながら、

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静岡から60代のご夫婦3組のなかよしグループを湿原にご案内しました。午前中は好天の釧路川をカヌーで川下り。仲間のガイドがご案内している間、終点の細岡カヌーステーションで待つ、いつにないまどろみの瞬でした。川面を飛翔するカワセミ、上空にはアオサギの群れ、旋回するオジロワシ。耳を澄ませばタンチョウのつがいの鳴き交わし、水面ではマスの稚魚の群れと旋廻するルリボシヤンマやエゾトンボ。じっとしていなければ見えてこないものもあります。
午後からは、私がキラコタン岬へご案内。年に数回、グループ旅行をしているというなかよしグループは元気に湿原探訪を楽しまれた様子でした。こんな旅スタイルで、地域のアクティビティを楽しんでもらえるのは、嬉しい限りです。屈斜路湖の雲海や知床のサクラマス遡上など地元ならではの旬の情報提供にも目を輝かせていらっしゃいました。See you again someday!

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釧路湿原、阿寒・摩周の2つの国立公園をメインに、自然の恵が命にもたらす恩恵を体感し、自然環境における連鎖や共生の姿を動植物の営みをとおしてご案内します。また、アイヌや先人たちの知恵や暮らしに学びながら、私たちのライフスタイルや人生観、自然観を見つめ直す機会を提供することをガイド理念としています。