「旅のレシピ」カテゴリーアーカイブ

仲間と一緒に一泊摩周紀行を堪能

摩周外輪から根釧原野を遠望

中標津の養老牛温泉に旧友たちと1泊。ヌクヌクのロビーからバードテーブルに集まってくる野鳥たちを観察しました。翌日は摩周湖外輪のスノーシューハイク。晴天の中で野生の息吹と雄大な道東の景観を一望できました。

養老牛温泉のスターはシマフクロウ
ヒヨドリとミヤマカケスが餌台で仲良く順番まち
餌台に集まる野鳥たち、これはシメの雌かな
ミヤマカケスの翼羽のライトブルーが鮮やかです
これは珍客エゾクロテン。でも餌台に住み着いているよう
スノーシューが初めての友人も居て緊張の準備
武四郎も通った道をスノーシューで探訪

SLからDLに変更された「冬の湿原号」

なんか変だなぁ?

車輪に傷が見つかり機関車がディーゼルに変更。今日から最後の運行日まですべて「SL冬の湿原号」が「DL冬の湿原号」になってしまった。車内は日本人と外国人が半々くらいの割合。日本語とつたない英語でガイド。車窓から鈴なりになったカメラマン達の落胆ぶりが伝わる。これからのSL冬の湿原号の行く末に暗雲?

カメラマンがいつもと変わらず
昼食は標茶駅前の地域食堂で手打ち蕎麦に牛乳どうふのサービス。旨い!
標茶駅のプラットフォーム。昔の駅の混雑を思い出す。
釧路駅着後に指定券の差額払い戻し。駅員も大変。
プレート色もDL仕様?

紅葉満開の「川の道」で阿寒の自然を堪能

紅葉と阿寒川、そして針葉樹と山並み。これが「川の道」だ!
紅葉と阿寒川、そして針葉樹と山並み。これが「川の道」だ!

 

随所に小川があり、水面に紅葉が彩りをそえます
随所に小川があり、水面に紅葉が彩りをそえます

10月23日に阿寒クラシックトレイル「川の道」を開催しました。とてもめまぐるしく天気が変わる日でしたが、釧路の天気予報とも違い、なかなか予測がつきません。晴れ、くもり、雨、晴れ、そして雪、再び晴れという具合。

阿寒の森で採取されたシナノキの蜂蜜いりとベリーとチョコ入りのスコーンが安井代表の参加者へのグルメの贈り物。旨い!
阿寒の森で採取されたシナノキの蜂蜜いりとベリーとチョコ入りのスコーンが安井代表の参加者へのグルメの贈り物。旨い!

さて、紅葉はなんとか終盤に間に合った感じで、ヤマモミジの紅葉が誠に美しく、川の流れと背後の山とのコントラストに圧巻されました。「川の道」はいつも秋におこなっておりますが、このエリアは阿寒でも特にヤマモミジが多く、紅葉の美しい処のひとつです。台風の影響で道が結構、荒れており、参加者の皆さんもちょっと苦労されているようでした。阿寒の森で採取されたシナノキの蜂蜜入りスコーンやの天然エノキの味噌汁などご当地グルメも充実のツアーでした。

紅葉のなかをルンルン気分で散策します
紅葉のなかをルンルン気分で散策します
阿寒のアイヌの人達がカムイミンタラと呼ぶ台地
阿寒のアイヌの人達がカムイミンタラと呼ぶ台地
台風の影響か、大木が道路をふさいでいました
台風の影響か、大木が道路をふさいでいました
倒れたカツラは中が空洞で、天然丸木舟状態
倒れたカツラは中が空洞で、天然丸木舟状態
クマが昇った爪跡が上まで、横にブドウのツルがありました
クマが昇った爪跡が上まで、横にブドウのツルがありました
13名の参加者が皆、約4時間ほどの散策を楽しみました
13名の参加者が皆、約4時間ほどの散策を楽しみました
こんな歩きやすい林道跡もあります
こんな歩きやすい林道跡もあります

マリモ祭りに参加して、阿寒の秋を満喫してきました

マリモを迎えたかがり火が参加者全員のタイマツにともり街中を行進します
マリモを迎えたかがり火が参加者全員のタイマツにともり街中を行進します
今年の祭主は阿寒アイヌ工芸協同組合長の西田さんが務めました
今年の祭主は阿寒アイヌ工芸協同組合長の西田さんが務めました

阿寒湖温泉最大の祭り、第67回「マリモ祭り」に行ってきました。マリモ祭りは昭和25年に、マリモ保護をすすめるためにアイヌと和人が協同で創作した祭りです。当時、電力需要のため阿寒湖の水位低下によるマリモの枯渇が問題となり「開発か、自然保護か」という見出しが新聞を飾りました。また、マリモを観光土産に売却するのも問題となり、マリモを湖に戻そうという運動が発端となって祭りがスタートしました。
今年は好天に恵まれ、湖からマリモを迎える儀式から観光客も一緒にアイヌコタンまでたいまつ行進、その後、全道から集まったアイヌの方々の各地の民族舞踊披露をおこないました。

温泉街をマリモを先頭にパレード
温泉街をマリモを先頭にパレード

翌日はアイヌコタンから温泉街をパレードし、送る儀式でマリモを湖に戻して終了となりました。
祭りは10月8.9.10日の3日間と決まっていますので、暦周りのいい今年はお客も多い感じでした。初日はマリモの生息地観察がおこなわれますし、2日目の昼からは、温泉街の関係者が参加するマリモ祭り音頭がまちなかを練り歩きます。皆さんも是非一度、「西の札幌雪祭り、東の阿寒マリモ祭り」と謳われた北海道を代表するアイヌと和人が創った自然愛護の祭りをご覧下さい。

夜のアイヌコタンで全道から集まったアイヌの皆さんが各地の踊りを披露
夜のアイヌコタンで全道から集まったアイヌの皆さんが各地の踊りを披露
アイヌコタンをパレードが出発します
アイヌコタンをパレードが出発します
紅葉はこれから本番という感じでした
紅葉はこれから本番という感じでした
前田一歩園の創設者前田正名の像の前で、奉納の舞(クリムセ)
前田一歩園の創設者前田正名の像の前で、奉納の舞(クリムセ)
パレードでは前田一歩園三代目園主で「阿寒のハポ(母)」と慕われた前田光子さんの山荘前でご挨拶
パレードでは前田一歩園三代目園主で「阿寒のハポ(母)」と慕われた前田光子さんの山荘前でご挨拶
前田光子さんの肖像画を中心に関係者が記念写真
前田光子さんの肖像画を中心に関係者が記念写真
送りの儀式前に全道のアイヌ団体が踊りのイベント
送りの儀式前に全道のアイヌ団体が踊りのイベント
最終の送る儀式でマリモは湖に戻っていきます
最終の送る儀式でマリモは湖に戻っていきます

凸凹旅行舎ガイド研修記③ 釧路の観光まちづくりを旅をしながら考える

渋谷のマチを登山スタイルで闊歩。娘にリュックを背負ってもらいました。
渋谷のマチを登山スタイルで闊歩。娘にリュックを背負ってもらいました。

当舎の研修はフィールドワーク(自然やまちなみ)と資料館や美術展等関連文化施設の視察がセット。類比的に視察箇所や鑑賞箇所を決めている。今回は黒部渓谷、木曽路散策後、東京で2つの展覧会を鑑賞。ここ数年、阿寒の観光まちづくりを個人的なテーマにし、特に温故知新のモチーフとして松浦武四郎の古道トレッキングや前田一歩園の歴史を掘り起こしている。

シーボルトコレクションの日本里帰り展。彼の日本博物館構想にそった展示スタイルとのこと。
シーボルトコレクションの日本里帰り展。彼の日本博物館構想にそった展示スタイルとのこと。

今回の一つ目は江戸東京博物館の『よみがえれ!シーボルトの日本博物館』展で、武四郎から遡って、間宮林蔵そしてシーボルトに行き着いた。この歴史を縦軸とすると、横軸は吉村昭の著作で、『間宮林蔵』『生麦事件』『ふぉん・しいほると(シーボルト)の娘』と読み進んで、これに『高熱隧道』も加わり、今回はさながら吉村文学の旅。さて、外国人の目線で日本を紹介するため生活文化自然芸術等々の蒐集品を欧州に持ち帰ったシーボルトが日本文化をつたえる博物館構想をもっていたのを再現したのがこの展示会であった。シーボルトが構想未完のまま没した1866年から12年後の1878年に、逆に日本人の目線で欧州に日本文化を発信したパリ万博の日本館の中心人物が前田一歩園創設者の前田正名である。欧州はジャポニズムのブーム真っ只中で、その源流部にシーボルト、本流に前田正名の存在があった。

渋谷BUNKAMURAピーターラビット展にはさすが若い親子からお年寄りまでわんさか集合
渋谷BUNKAMURAピーターラビット展にはさすが若い親子からお年寄りまでわんさか集合

二つ目はビアトリクス・ポター生誕150周年『ピーターラビット展』(渋谷BUNKAMURAミュージアム)である。英国湖水地方=V・ポター=ナショナルトラストは、阿寒の森=前田光子=一歩園財団と私のなかでは対で、自然と人の共生と観光文化の結びつきを類推しながら考えることがおおい。阿寒にはアイヌという先住民文化とともに、自然と人の共生文化のキープレイヤーとして前田一歩園の活動が阿寒における地域と自然の持続可能性に寄与している。阿寒の観光文化を次代につなげるために、より深く地域の物語を世界に発信する場が必要だとおもう。絶景や自然美の背後にある物語は観光により深い感動をもたらすものとなる。ポター関連の観光施設が点在する湖水地方、阿寒にも前田一歩園関連の観光文化施設があってしかるべき。あたらめて阿寒の可能性を想像しながら、二つの展覧会を鑑賞した。

円空仏の原点は釧路厳島神社の御神体。ついて飛騨高山市千光寺に参上!
円空仏の原点は釧路厳島神社の御神体。ついて飛騨高山市千光寺に参上!
景観保存まちづくりの第1号、妻籠宿も今は多くの課題に直面しているような…
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うだつの追っかけで、函館、川越、そして岐阜県美濃市に。
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うだつクッキーを見て、凸凹クッキーも売れるのではと?!
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