「旅のレシピ」カテゴリーアーカイブ

東京の桜は散ったけど北海道の春はこれからですよ。

フィレンツェのミケランジェロ広場に咲くユダの木。花言葉は「裏切り」。なるほど。綺麗にピンクの花を咲かせてます。
フィレンツェのミケランジェロ広場に咲くユダの木。花言葉は「裏切り」。なるほど。綺麗にピンクの花を咲かせてます。

イタリア旅行でしばらく不在、さらに東京で娘と花見で東西の春を満喫してきました。帰釧した翌日(4/7)の暴風雨で関東以西の桜は終わりを告げているようですが、これから東北、北海道は春です。特に道東の釧路、根室地方は日本でももっとも遅い桜の開花となり、例年は5月中旬です。
北海道は冬が長く春は一斉に草花が芽吹く最高のシーズンです。今年はイタリアや東京で春を満喫した上に、北海道でもエゾヤマザクラを愛でることが出来て幸せです。

ローマのマリゲリッタ通りは「ローマの休日」のロケ現場。フジの花が満開でした。
ローマのマリゲリッタ通りは「ローマの休日」のロケ現場。フジの花が満開でした。
東京千鳥ケ淵はソメイヨシノが満開。人混みも満開でした。
東京千鳥ケ淵はソメイヨシノが満開。人混みも満開でした。

私たちの旅スタイル~東北(飛島・出羽三山・山寺)

飛島は主に東南アジアで越冬した野鳥が繁殖のため北方圏で向かう途中に立ち寄る山形県沖の島です。
飛島は主に東南アジアで越冬した野鳥が繁殖のため北方圏で向かう途中に立ち寄る山形県沖の島です。

あまり特別なことはないのだけれど、私達の旅スタイルを今回の5泊6日東北旅行でご紹介します。
今回の旅の目的は、仕事も兼ねて山形県日本海の飛島(とびしま)という渡り鳥の中継地で根室の仲間と一緒に、バードウォッチャー達に道東を宣伝することです。そして、山好きとして出羽三山(羽黒山、湯殿山、月山)巡りと山寺(立石寺)参詣をあわせた旅です。

飛島へは酒田港からフェリーで1時間15分ほど。けっこう欠航する。
飛島へは酒田港からフェリーで1時間15分ほど。けっこう欠航する。

1)いろいろな乗り物に出会う旅:離島や山などけっしてメジャーではない処を廻るにはおのずと交通手段をどうアレンジするかが課題です。ネットの検索サイトは本当に役に立つ。今回も、自家用車(釧路→新千歳空港)、飛行機(新千歳→秋田空港)、列車(ローカル線、新幹線、夜行急行等)、レンタカー、路線バス、連絡船を取り混ぜての旅。移動する楽しさを満喫しました。

 

※今回の教訓:離島観光を取り入れる場合はスケジュールや予約はあまりかっちりとしないこと。今回も飛島の帰り便が欠航になり、その後の予約変更を余儀なくされるところでした。事前のカード決済も慎重に。

無料循環バス。観光地での現地サービスもチェック。私たちはリュックが基本。
無料循環バス。観光地での現地サービスもチェック。私たちはリュックが基本。
飛島は南北2kmほどの小さな島で無料自転車で移動
飛島は南北2kmほどの小さな島で無料自転車で移動
今回は空路で東北入り、陸路で帰る、久しぶりの急行ハマナス
今回は空路で東北入り、陸路で帰る、久しぶりの急行ハマナス

 

 

 

 

 

 

 

2)どこに泊まる?:宿泊はネット予約が中心ですが、あまりこだわりがないので、易くてコストパフォーマンスのよいビジネスホテルもよく使う。山などは選択肢のない場合がほとんどなので、多種多彩の宿泊環境を楽しむ余裕も必要。まだ宿坊体験がないので是非次回は。

※今回の教訓:安くてよい、という姿勢もほどほどに。古いものが好きだけど、古いと汚いは違いますよね。

青えんどうの色鮮やかな「ずんだ餅」
青えんどうの色鮮やかな「ずんだ餅」

3)何を食べる?:美味しいものは人に聞く。美味しい食事に出会った時は作った人にそれを伝え、あわせたグルメ情報を引き出す。飛島は漁業8割、観光2割で2百人ほどの離島。宿食には島ならではのものもあり女将さんに解説いただく。他の島では食べないが飛島では食べる海草もあり、風土はフードなんだなぁ。

※今回の教訓;シティーホテル利用時は街食なので、山形市では郷土料理屋さんへ。全国チェーンの居酒屋ではなくて、地元ならではのリーズナブルな料理店を探すのはなかなか難しいが、今回は当り。山菜をたっぷりいただき、料理人からは嬉しいサービス品も。「これは何」とか「旨い!」とか、声がけが大事。こういう店では、メニュー品より、予算をしめしてお任せしたほうがいいかも。「どちらから?」「北海道です」「へぇ~!」。
こういうときは北海道に生まれてよかった、とおもう。

山形名物「板そば」これで1人前だが2人分あり。
山形名物「板そば」これで1人前だが2人分あり。
山菜の時期で、タケノコが旬の味わい
山菜の時期で、タケノコが旬の味わい
糖尿病の私には嬉しいおやつ「力こんにゃく」
糖尿病の私には嬉しいおやつ「力こんにゃく」

 

 

 

 

 

 

こちらは蕎麦ではなくて、「麦きり」といううどんに近い名物
こちらは蕎麦ではなくて、「麦きり」といううどんに近い名物
デパ地下の店じまいセールで地元惣菜を半値ゲット。これが夕食の場合も
デパ地下の店じまいセールで地元惣菜を半値ゲット。これが夕食の場合も

 

 

 

 

 

 

飛島ではさっそくバードウォッチング、滞在中30数種類を確認。
飛島ではさっそくバードウォッチング、滞在中30数種類を確認。

4)何を楽しむ:私たちのような自然好きには、何処に行っても、その土地や時季の野鳥、野草、樹木などに会えるので、旅先で珍しい(私たちにとって)ものに出会った時の記憶は、その旅を印象付ける。今回の飛島は残念ながら野鳥はあまり豊作ではなかったのだが、野草や常緑広葉樹林なども会わせて充分魅力を堪能できた。羽黒山参道ではアカショウビンの囀りに聞ほれた。小さな双眼鏡を是非、旅の携帯品に。

※今回の教訓:酒田市のアートは充実。土門拳記念館と酒田市美術館はいずれも市立で10万都市でよくぞここまでという造り。さらに美術館では有元利夫の回顧展開催中で、ラッキー!
旅先でのアートチェックも忘れずに。思わぬ幸運に巡りあることもあるかも。

 

樹を見て文化に浸る、羽黒山参道と五重塔
樹を見て文化に浸る、羽黒山参道と五重塔
湯殿山神社の本宮はこの先。写真撮影禁止であるがゆえに期待ふくらみました。ご神体は酸化鉄で赤褐色の巨岩。
湯殿山神社の本宮はこの先。写真撮影禁止であるがゆえに期待ふくらみました。ご神体は酸化鉄で赤褐色の巨岩。
羽黒山2千、山寺1千、往復6千の石階段を歩く。
羽黒山2千、山寺1千、往復6千の石階段を歩く。

 

 

 

 

 

 

 

 

ということで、何時もお客様の立場でご案内できるガイドになるために、年に1度は、観光客として各地におもむくのも修業の一つであります。

新しい弟子屈に出会う

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「温故知新」という骨董店が川湯駅前にこっそりOPEN

弟子屈・川湯は阿寒国立公園に含まれるが、どうも本家は阿寒湖、分家は屈斜路・摩周という印象がある。弟子屈の住民の方々には、腑におちないおもいが深いのではないか。昔から国立公園の名称変更の提案はあったようだが、この度はその動きが本格化しているようだ。
阿寒・摩周国立公園になるようだが、3大カルデラが由来とすれば「屈斜路」がどうなった、ということになるが、そこはそれなりの理由がつくのだろう。
阿寒・屈斜路・摩周国立公園が筋ではないか、とおもいつつ、やっぱり一般的には阿寒・摩周国立公園がしっくりいく。命名理由がどうなるのか、そちらの方に関心が行くのは悪趣味であろうか。
さて、ゴールデンウィークの道東は、賑やかな各地の観光地からははずされた印象がある。やっぱりアウトドアには少し寒すぎ、案の定、冬の痕跡が今年は特に随所に残っている。
ということで、行く冬、来る春が交差する弟子屈・川湯の印象フォトスケッチです。あたらしい弟子屈もいいね。

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「PANAPANA」から「森のホール」への延長上に「温故知新」という斜め45度の変則ゴールデンライン
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抜群のコスパの生活骨董があるぞ!
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5/2のキタコブシ。相当気の早いマグノリア。
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豪雪の爪跡。第三展望台は柵崩壊にて通行止め。迅速な対応を。
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スニーカーに残雪、弟子屈の春~
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「森のホール」のランチスィーツにマンゴーがあった。弟子屈の新しい味。これをランチに使う「森のホール」は凄い!
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弟子屈を流れる釧路川にキセキレイ、手前の岸にはハクセキレイ。ここは上流か、中流か、悩む。
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新緑のオオウバユリ。美味しそうだが…、食べた人はいるんだろうか?

北太平洋シーサイドライン、浜松フットパスを歩いてきました

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南への渡りはまだ?

道東のフットパスめぐり第1弾として、評判の浜松パスを歩いてきました。落石駅を発着点とする約8kのコースです。このパスの魅力は太平洋岸の断崖からの絶景と崖を降りて海岸線と漁村を歩く、道東海岸線ならではのコースであることです。確かに、荒涼とした牧場から、岬からの水平線、林あり湿地あり海岸ありの魅力満載でした。落石は、漁船を使ったバードウォッチングクルーズでエトピリカやケイマフリをはじめとする海鳥の宝庫であり、今や世界のバードウォッチャーあこがれの地です。その運営主体が落石漁業協同組合の漁師さんたちなのですが、このフットパスも同組合が運営とのこと、まさに1次産業と3次産業を合体させた見事な地域振興だとおもいます。コースでは、もう晩秋だというのに、カモメ類とともに、ヒバリやオオジシギの若鳥が飛び交っていました。7月頃に海のクルーズとフットパスをあわせた1日コースは花鳥最高プランだとおもいます。お昼時をむかえ、厚床フットパスの伊藤牧場の直営レストランでランチ。こちらも地元素材を活かした美味しいひと時でした。

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先端の岬から丸い水平線をみる
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夏に裸足で歩きたい浜松の海岸
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落石岬が見えます。漁船も漁で忙しそう
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牧草地を歩く中で、海岸に向かう窪みの湿地帯
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風力発電が景色にアクセント、夏は霧が多いかも

紅葉の季節をむかえ、気分も高揚?

 

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やっと逢えたぞ!ベニテングタケ

9月30日に釧路のガーデニングのグループを阿寒に案内してきました。
花を見るにはきびしい時期なので思案のあげく、オンネトーの紅葉と湖畔のボッケを案内することにしました。今年の紅葉は例年より早足のようで、好天のオンネトーは葉っぱも水も五色に染まりつつありました。
さて、熊野で粘菌や地衣類を研究した南方熊楠は植物を花の咲く顕花植物とキノコなどの子実体で姿を現す隠花植物に分類したそうです。ということで、この日は、キノコの花を探す散策にしました。
こちらも色とりどりのキノコの花にあうことができ、お客様も新しい視点に刺激を受けたようでした。好天が続き綺麗な紅葉が愛でることを祈って…。

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