阿寒国際ツルセンターの夏はビオトープで野鳥三昧

タンチョウの迫力はお手の物です
タンチョウの迫力はお手の物です

阿寒国際ツルセンターの館長、河瀬幸さんの写真展『小さな湿原ビオトープ』を阿寒湖畔の奏の森ギャラリーで見てきました。普段は冬のタンチョウの給餌場として有名なツルセンターですが、近年、このビオトープが夏鳥や留鳥の楽園として脚光を浴びています。河瀬さんの写真はいずれも野鳥へのあたたかい眼差しが感じられるものです。キャプションにも文筆家でもある彼女の素敵な一文が添えられ、英訳もついています。私はここでヤマセミとカワセミを同時に見る幸運に恵まれました。ちょうど阿寒川の中流域と下流域の結節点なんですね。写真にもあるキセキレイとセグロセキレイも同時に見れます。また、お邪魔します! 写真展は6月29日まで、皆さんもビオトープによってから湖畔に行くと一層ライブ感が増しますよ。

観光地なので日本人だけでなく海外のお客様も感想カードに
観光地なので日本人だけでなく海外のお客様も感想カードに
これはどんな英訳かとおもいきや…
これはどんな英訳かとおもいきや…
ドーナッツショップの2階がギャラリー
ドーナッツショップの2階がギャラリー

落石岬でサカイツツジとご対面!

これがサカイツツジだけど遊歩道からは双眼鏡で見る
これがサカイツツジだけど遊歩道からは双眼鏡で見る

気温9度の根室落石岬で、サカイツツジを見てきました。氷河期の生き残りで冷涼な環境を好むサカイツツジならではの生息環境を体感。サカイツツジは南限のサハリンから飛び地で国内ではこの落石岬にだけ生息していますが、納得の寒さではあります。釧路湿原にも同じく氷河期の生き残り(遺存種)のミツガシワとハナタネツケバナが現在、開花中です。厳しい環境に適応し、生き延びてきたしぶとさに敬服します。

入口に立派な案内板
入口に立派な案内板
アカエゾマツとミズバショウの幻想的なコンビネーション
アカエゾマツとミズバショウの幻想的なコンビネーション
ヤチヤナギは北欧ではビールの香り付けのハーブ
ヤチヤナギは北欧ではビールの香り付けのハーブ
寒い、荒涼とした岬へ
寒い、荒涼とした岬へ
ハクサンチドリがさびしそうにたたずむ
ハクサンチドリがさびしそうにたたずむ
ユキワリコザクラが沢山咲いていました
ユキワリコザクラが沢山咲いていました
これはエゾゴゼンタチバナのこれからデビューって感じかな?
これはエゾゴゼンタチバナのこれからデビューって感じかな?
ミツバツチグリの黄色が鮮やか
ミツバツチグリの黄色が鮮やか
エゾノクサイチゴ。野イチゴはいろいろ。
エゾノクサイチゴ。野イチゴはいろいろ。
岬までの遊歩道は直線20分
岬までの遊歩道は直線20分

美味しい手作り味噌づくり、1年2ヶ月後に本当に美味しいか、わかります。

すり潰しの作業は私の出番
すり潰しの作業は私の出番

ここ10年来、道産大豆で手作り味噌を作っています。今朝は今年の仕込み作業で前日から煮ていた大豆を挽肉機ですり潰し、塩・麹を混ぜて漬け込みました。我が家は14ヶ月ほどねかせて仕上がりです。これでまた美味しい味噌がいただけます。

よく煮た大豆が充分水を含んでいます
よく煮た大豆が充分水を含んでいます
モンブラン状態で、これはこれで美味しい
モンブラン状態で、これはこれで美味しい
塩と麹をよく混ぜましょう
塩と麹をよく混ぜましょう
容器に叩き付けるように入れて空気を抜きます。これがたまに外れる!!
容器に叩き付けるように入れて空気を抜きます。これがたまに外れる!!
いい感じで容器におさまりました
いい感じで容器におさまりました
最後は上に塩をひいて貯蔵します。
最後は上に塩をひいて貯蔵します。

草も樹も芽吹きの瞬、それぞれの緑で大地のキャンパスに自己主張する春

フキの葉についた雫が朝の息吹をつたえます
フキの葉についた雫が朝の息吹をつたえます

新緑の季節である。野草の世界では、スプリングエフェメラル(春の妖精)というロマンティックな言葉もある。草も樹も芽吹きの瞬、それぞれの緑で大地のキャンパスに自己主張する春である。緑の部屋にようこそ!

クサソテツ(コゴミ)の新緑。ちょっと食べるには伸び過ぎ?つい食欲が…
クサソテツ(コゴミ)の新緑。ちょっと食べるには伸び過ぎ?つい食欲が…
カラマツの新緑。長野から移植された木で、道内には大量に植樹されました。落葉する針葉樹です。
カラマツの新緑。長野から移植された木で、道内には大量に植樹されました。落葉する針葉樹です。
ヨブスマソウは若芽の茎を食べることができるけど。
ヨブスマソウは若芽の茎を食べることができるけど。
イラクサも若い時期におひたしで食べることが出来るそうだが、何せこの棘では遠慮します。
イラクサも若い時期におひたしで食べることが出来るそうだが、何せこの棘では遠慮します。
ヤマドリゼンマイが何やら内輪話。周りのバイケイソウは美味しそうだけれど毒草ですよ。
ヤマドリゼンマイが何やら内輪話。周りのバイケイソウは美味しそうだけれど毒草ですよ。
フキは茎が青いのと赤いのがあります。青いのが美味しい。
茎が青いのと赤いのがあります。青いのが美味しい。

北海道、春の山菜三大帝王!

今年もこんな朝食にありつけた幸せ!
今年もこんな朝食にありつけた幸せ!

第1位:左手小鉢にアイヌネギ(ギョウジャニンニク)の醤油浅漬け。独特の風味味わい、山菜好きは我を忘れて野山を駆ける。ちなみにアイヌ名はキト又はキトピロ。
第2位:手前に陣取るコゴミのおひたし。あく抜きや処理の手間がかからず(ゼンマイ部分の毛を取るのが少し大変)、茹でてすぐいただける。くせのない山の味。クサソテツが和名だが、みんな山菜名のコゴミで通用しちゃいます。
第3位:大皿にフキとシイタケの油いため。フキは量といい、味といい、調理のバリエーションも多様で、わが舎では行動食にフキのアンジェリカ(砂糖菓子)を作っている。東北海道のフキは染色体数が特異で巨大であるが味もよく、クマも大好き、私も大好き。

こんなところにあるフキは青いのが多い
こんなところにあるフキは青いのが多い
アイヌネギが群生してますが細くて食べれません。
アイヌネギが群生してますが細くて食べれません。
朝日に映えるコゴミは愛らしい佇まい
朝日に映えるコゴミは愛らしい佇まい
砂糖を入れて厚手の鍋でフキを煮込みます(フキのアンジェリカ)
砂糖を入れて厚手の鍋でフキを煮込みます(フキのアンジェリカ)